ケリー社CISフォワーダーめがけ舞い降り、アジアで足場を固め利益上げる

ケリー・ロジスティクス社は、独立国家共同体(CIS)での買収を計画していることを明らかにしました。
グループが今日、香港での2016年通年の増収増益の業績を発表したことでニュースとなりました。
ケリー社は、CIS諸国9カ国で活動するドバイを拠点とする貨物運送会社を買収する為の決定的な合意をしており、5月までに契約が完了すると述べました。
ケリー・ロジスティクス社のジョージ・ヨウ会長は、この買収により、中国からヨーロッパやパキスタンへの新しい道路および鉄道貨物ルートを通じ、中央アジアのサービス区域がが大幅に拡大すると述べました。
「これにより、顧客にさまざまな選択肢を提供することが可能になるでしょう。少しづつですが確実に、私たちはアジアで最も優れた物流サービスプロバイダーになりつつあります。」と彼は語ります。
「米国や他の国々の政策変更がどのような変化につながるかに関わらず、ケリーロジスティクス社は顧客が迅速かつ最適にその変化に対応できるよう、準備を整えています。」
当グループの通年の売上高は、前年同期比14%増の240億香港ドル(30億米ドル)となり、営業利益は4%増加し、18億香港ドルを超えました。 純利益も4%増の11億香港ドルでした。
グループマネージングディレクターのウィリアム・マ氏は、「同社は「市場の逆風」を乗り越え、マクロ経済への影響を最小限に抑えることができ、厳しい経営環境にもかかわらず、当グループは売上高で14%の成長を達成し、コア純利益は2016年に4%増加しました。」と語ります。
「収益の持続的な増加は、フォワーディング事業の堅調な成長、南アジアおよび東南アジアにおける堅調な成長、ならびに最近おこなられた買収によりもたらされたシナジーに起因しています。」
国際貨物輸送部門(IFF)は利益を24%増加して4億4800万香港ドルとなり、6月のApex(米国及び堅調なアジア成長)からの貢献にもつながりました。
貨物輸送アジアでの成長は、インド、シンガポール、フィリピンが強い市場として注目されました。
新しい部門が設立され、アジアおよびヨーロッパのプロジェクトや鉄道および多様な開発に重きを置く間、同グループは中国本土およびメコン地域の事業を再構成しました。
統合されたロジスティクスは1%の利益成長、最大16.5億香港ドルにまで伸び、当部門は当グループの総利益の79%に貢献しました。
賃貸市場の軟化にもかかわらず、ケリー社の香港倉庫事業は若干の伸びを示し、香港と中国の物流事業は、新規事業と顧客獲得による成長を見せました。
「元グレーターチャイナの他の地域でも健全な業績が報告されています。」と同グループは述べました。「エクスプレスは、ASEAN地域内の電子商取引および国境を越えた物流活動の増加により、引き続き成長しました。特にタイでの 需要と成長は大きかったです。ベトナムでは、新しいeコマース顧客を獲得したことで、エクスプレスビジネスの再編が完了しました。」
昨日、 ロードスターは、同グループがアジア航空貨物ターミナルカンパニーに対する15%の持分を売却することに同意したと報告しました。
「この処分は、事業を合理化し、全体的な業績と見通しを引き上げるための当グループの継続的な戦略です。」と同グループは述べています。